開発ツール

Rip.D HTML Slidesの仕組み

PowerPoint も Canva も使わず、
ひとことで言うと ──

JSON(設計図)ブラウザ美しいスライド

サーバーでスライドを「作る」のではなく、データを読み込んで画面に「描画」する

JSON
タイトル・本文・
レイアウト種別
fetch 読込
types.js
型ごとの
HTMLレンダラー
描画
960×540
スライド画面
+プレゼン
インストール不要 URL で共有 AI と JSON 連携 Rip.D デザイン固定

ここから、なぜ作ったのか・中身の構造・使い方の順に解説していきます。

なぜ作ったのか

セミナーや勉強会の資料を、Rip.D のブランドデザイン(ゴールド×オレンジ×ダークトーン)に統一したまま、素早く作り・直し・配布したかった。PowerPoint だとデザインが崩れやすく、Canva だと細かい型の再利用が難しい。

そこで「HTML + CSS でスライドの見た目を固定し、中身だけ JSON で差し替える」仕組みを Cursor 上で一緒に構築。USP マーケターズ勉強会用の 18 枚フルデッキまで仕上げ、Vercel で本番公開しました。

Phase 1

デザイン原型(slide_prototype.html)

表紙・目次・3カラムなどの見た目を HTML/CSS で確定

Phase 2

型レジストリ + エディタ

JSON スキーマ、フォーム UI、ライブプレビュー、プレゼンモード

Phase 3

本番運用

?deck= で資料共有、Git push → Vercel 自動デプロイ

動く仕組み(3層構造)

バックエンド(PHP や Node サーバー)は不要。静的ファイルを Vercel が配信し、すべての処理はブラウザ内の JavaScriptで完結します。

データ層 — decks/*.json

資料の「中身」だけを JSON で保存。Git に commit すれば全員が同じ初期状態を取得できます。

decks/seminar-usp-2026.json
ロジック層 — js/
types.js
型定義・HTML生成
editor.js
サイドバーフォーム
app.js
全体統合・操作
presenter.js
全画面プレゼン
表示層 — css/slides.css
Rip.D カラー(#F5C400 / #E8890C / #1C1917)、Inter + Noto Sans JP、960×540 のスライド比率を CSS で固定。

画面の見方(エディタ UI)

slides.rip-collabo.com/?deck=seminar-usp-2026
新規 A:3カラム ▾ ページ追加 プレゼン開始

編集 — スライド 3

プレビュー(960×540)

左:サイドバー

選択中スライドのテキスト・画像・背景切替を編集。変更は即プレビューに反映され localStorage に自動保存。

右:プレビュー

全スライドを縦スクロールで確認。クリックで選択、↑↓で並べ替え。プレゼン開始で全画面投影。

8種類のページパターン

各ページは type フィールドで型を指定。types.js が型ごとに HTML を生成します。新型を足すときもここに登録するだけ。

構造ページ

  • 表紙
  • 目次
  • 扉(章タイトル)
  • 裏表紙

中身ページ

  • A:3カラム
  • B:箇条書き
  • C:左画像+テキスト
  • D:テキスト+右画像

全ページ共通:サイドバーの「背景: 白 → 黒に変更」で、文字色込みの配色をワンクリック切替できます。

URL と資料の共有の仕組み

?deck= 付き URL
?deck=seminar-usp-2026

decks/seminar-usp-2026.json をサーバーから取得。全員が同じ内容を見る(セミナー配布用)。

?deck= なし

→ ブラウザの localStorage(過去の編集)か、空の新規テンプレート。

decks/ に JSON が複数あっても、指定しない限り自動選択はされません。

① 編集

② git push

③ Vercel 自動デプロイ

④ URL 共有

基本的な使い方

1

資料を開く

?deck=ファイル名 付き URL を開く。ローカルなら python3 -m http.server 8080

2

編集する

左サイドバーでテキスト・画像・背景を変更。JSON 出力 → Cursor / AI で一括編集 → JSON 読込も可。

3

プレゼンする

「プレゼン開始」→ 全画面 960×540。← → キーでページ送り、Esc で終了。

4

共有する

本番 URL を配る(推奨)。HTML 出力・PDF 保存はオフライン配布用のサブオプション。

「自分も欲しい」と思ったら

このツールは フレームワーク不要・DB 不要 の静的 Web アプリです。必要なのは HTML/CSS/JS の知識と、Rip.D デザインを CSS に落とし込む時間だけ。

html-slides/

├── index.html # エディタ本体

├── css/slides.css # デザイン

├── js/types.js # 型 + レンダラー

├── decks/*.json # 資料データ

└── docs/ # この図解

誤解:PowerPoint の代替アプリ

自由配置のドキュメントエディタではありません。決まった型の中で中身を差し替える「型付きスライドジェネレーター」です。

正解:ブランド固定 × JSON × URL 共有

毎回同じ美しいデザインで、セミナー資料を速く作り・直し・配るための専用ツール。AI(Cursor)と JSON で協業できるのが強みです。